今回お伝えするウェブマーケティングのやり方は、

Facebookとブログ(SEO)を掛け合わせて、両方ともアクセスを伸ばす

という成果を出すためのやり方です。

ブログを中心に考えるやり方ですので、既にFacebookとブログを運用している方はすぐに実践できるやり方ですし、ブログをやっているけどFacebookをやっていない場合でもすぐに実践することができます。

ブログをやっていない場合でも、Facebookの活用方法として参考にしていただけると思いますので、今後の対策にお役立てください。

さて、ウェブマーケティングは、

  • 時間をかける
  • お金をかける

このどちらかをかけることで成果を出すことができます。逆にいうと、時間かお金のどちらかをかけなければ成果に結びつけることは難しいです。

ウェブマーケティングでFacebookを使っている方も多いと思いますが、その成果を実感している人はそう多くはいないのではないでしょうか。情報発信をした方が良いという考えから、Facebookを活用しているのだと思いますが、成果の実感がないと継続的に運用することができません。

ここでは、お金(広告費)をかけてFacebookを活用する方法をお伝えしますが、広告費といっても、1日数百円の予算でも大きな効果を見込めるやり方なので、取り組みやすいウェブマーケティングと言えるでしょう。これまでにこのやり方を実践した企業様も、対策してすぐに効果を実感できるので担当者の方の作業の手も捗っていました。

ゼロから始めて、数万円の広告費で1年もかからずに10,000フォロワー獲得という成果も出ているので、なかなか成果が出なかった方だけでなく、ウェブマーケティングに初めて取り組むという方も、ぜひ参考にしていただければと思います。

⒈ Facebookの活用とマルチメディア戦略

コシキエン式では、ウェブマーケティングではマルチメディア戦略をとることを推奨しています。マルチメディア戦略の定義は様々ありますが、ここでは、

複数のメディアを使ってマーケティングをすること

をざっくりとした定義とします。

例えば、財布を売っている会社だとすれば、その宣伝方法をブログ(SEO)だけではなくSNSや動画も使いましょう。という考え方で、その中でも今回の記事がテーマになっているように「ブログ」と「Facebook」を使ったマルチメディア戦略を推奨しております。

Facebook活用の考え方

FacebookなどのSNSは、商品・サービス、ブログなどのコンテンツを「認知拡大」させるためのツールとして考えましょう。逆にいうと、認知拡大以外の目的(売り込み、セールスなど)でSNSを使ってしまうと、その成果を最大限に引き出すことができません。

もし、売り込み、セールス、告知などを行いたい場合はSNS上ではなく自分のサイトで行うようにしましょう。SNSで売り込みをすると人が離れていくという感覚はなんとなくお分かりいただけるのではないでしょうか。

各サービス媒体で適切な使い方があるので、その棲み分けは常に意識しておきましょう。もう一度言いますが、Facebookは「認知拡大」させるために使っていきます。

転載ではなくURLを貼る

また、Facebookページでブログの紹介をするときに、ブログの記事をそのまま転載して投稿するのではなく、ブログ記事のURLを貼ってFacebookからブログにアクセスできるようにします。

単にブログの内容を転載するだけではFacebookだけで完結してしまいブログ自体の紹介にはならないですが、記事をリンクさせることでFacebookからブログへのアクセスが増え、認知拡大だけでなくSEO効果も期待できます。

ただし、認知拡大させるためにはFacebookページにある程度フォロワーがいる必要があります。フォロワーがいなければ「いいね」を押してもらうこともできませんし、紹介した記事をクリックしてもらうこともできません。

Facebookアカウントを育てる

アカウントを育てるというのは、

  • フォロワーを増やすこと
  • 動きを活発にすること

をいいます。

フォロワーを増やすことはもちろんですが、闇雲にフォロワーを増やすのではなく、活発に活動してくれるフォロワーが増えることが望ましいです。理由は、「いいね」「シェア」をしてくれるフォロワーが多い方がより多くの方に知ってもらうことができるからです。

このように活発に活動してくれるフォロワーのことを「質の良いフォロワー」と言うこともありますが、質の良いフォロワーを集めるためには、自分たちが質の良いコンテンツ・情報を発信することが不可欠です。

どうやってフォロワーを増やすのか?

フォロワーを増やすためには、まずFacebookページそのものの存在を知ってもらう必要があります。存在を知ってもらった後、そのアカウントで発信されている内容が良ければフォローしてもらえます。

知ってもらう方法を大まかに分けると

  1. 名刺、ポップなどオフラインで知ってもらう
  2. シェアで知ってもらう
  3. 広告をかけて知ってもらう

という方法に分けることができますが、コシキエン式では「3. 広告をかけて知ってもらう」方法を推奨しています。冒頭でもお伝えしたように、ウェブマーケティングで成果を出すためには「時間」か「お金」をかける必要がありますが、「お金」をかけることで早くアカウントを育てることができます。

⒉ 小額の広告費でアカウントを育てる方法

ここから、実際にアカウントを育てる方法を具体的に解説していきます。

用意するものは、

  • Facebookページ
  • ブログ記事(事例やお客様の声でもOK)
  • 広告費(まずは1万円/月でOK)

です。

また、Facebookには様々な広告の使い方がありますが、今回使う広告は

  1. 投稿を宣伝
  2. Facebookページを宣伝

の2つです。

そして、やることをざっくりと説明すると、

①:ブログ記事をFacebookで投稿する

②:投稿を宣伝する

③:①、②を数記事分繰り返す

④:Facebookページを宣伝する

⑤:①〜④を繰り返す

では各項目を具体的に説明していきましょう。

①:ブログ記事をFacebookで投稿する

ブログ記事をFacebookで投稿します。このとき、記事を転載するのではなく記事のURLを貼って投稿してください。

また、URLと合わせて記事の内容を簡潔にまとめた一文を一緒に投稿しましょう。この一文がキャッチーであればあるほど、ユーザーはリンクをクリックしやすくなります。ここでは興味を惹くことができれば良いので、ある程度文量があっても構いません。

この手法を実践していただいたウェブ担当者の声では、興味を惹く文章を考えるのが難しいという声も多くありました。簡潔に興味を惹く文章を作るのは「コピーライティング」のスキルですので、何度も投稿していきながら練習していきましょう。

②:「投稿を宣伝」する

次に「投稿を宣伝」しますが、ここでFacebook広告が出てきます。Facebook広告の仕組みは様々なサイトで解説されているので割愛させていただきますが、参考記事を貼っておきます。

「投稿を宣伝」では、

  • 達成したい目的
  • 広告を出したい人
  • 掲載期間と予算

などを設定することができます。具体的な設定方法はこの後第3章で解説いたします。

ここで設定した予算が消化されるまで投稿が宣伝され続けますが、投稿にいいねが付いていくことを実感できるでしょう。

③:①、②を数記事分繰り返す

①、②を繰り返して、Facebookページに数記事〜10記事分程度の投稿がされるようにします。理由ははFacebookページに実態を持たせることが目的です。この後④の工程でFacebookページを宣伝しますが、ユーザーは実態があって活発かどうかを無意識的に判断し、実態のないページには興味を示さないので、実態を持たせることが重要になります。

特に、新規でFacebookページを立ち上げた場合はページに実態がないため、できるだけ頻度を高く(最低でも1日1投稿)、数多くの投稿をするようにしましょう。

④:Facebookページを宣伝する

③まででは「投稿を宣伝」しかやっていないので、Facebookページ自体のいいねは増えていません。本来の目的はフォロワーを増やすことなので、ページにいいねをしてもらえるように宣伝します。

※こちらも具体的な設定方法は第3章で解説いたします。

ここまでの準備がない状態でページを宣伝してもいいねは増えません。事前準備があるからこそ、効率よくフォロワーを増やすことができるのです。

⑤:①〜④を繰り返す

④までが一連の流れなので、あとは①〜④を繰り返していきましょう。

繰り返し行っていくと、同じ金額を設定しているのにいいねがたくさんつく投稿が出てくるようになります。そのように反応が良い投稿に多くの予算をかけることで費用対効果を高めることができます。広告を表示させるターゲットによっても反応率が変わってくるので、繰り返し行いながらより効果の高い設定を見つけていきましょう。

⒊ 広告の設定方法

「投稿を宣伝」する

①宣伝する投稿を選ぶ

宣伝したい投稿を選びます。

[投稿を宣伝]をクリック

②「目的」を設定

「リアクション、コメント、シェアを増やします」にチェックします。

「いいね」をもらうことが目的!

③「ボタンを追加」を設定

ブログの記事や事例、お客様の声を宣伝するので「詳しくはこちら」、「ボタンなし」が望ましいでしょう。

投稿内容に合わせて設定しましょう

④「オーディエンス」を設定

「ターゲットとして選択した人」にチェックをして「編集」をしていきますが、ターゲットとしているお客様の属性に届くように性別、年齢、地域を設定します。

ターゲットを設定しましょう

ターゲットにしたいお客様の属性がより明確にわかっている場合は、細かく設定した方が広告効果は高くなります。もし、どういった属性が反応するかわからない場合はある程度広めに設定して反応をみながら絞りこんでいきましょう。

ペルソナに届くように詳細を設定すると広告効果が良くなります!

さらに、「詳細ターゲット設定」を行うことでより細かくターゲットを絞り込むことができます。性別、年齢、地域だけではアバウトすぎるので、詳細ターゲット設定までしっかりと設定していきましょう。

⑤「掲載期間と予算」を設定

Facebook広告に使える広告宣伝費をもとに、金額を設定していきます。

今回の画像の例だと10日間で3,000円の設定なので、1日あたりの消化金額は300円になります。

まずは1週間程度で様子をみましょう

注意点として、仮に月間の予算が10,000円あったとしても、最初は10,000円と設定しないようにしてください。

宣伝する投稿は1つだけではなく複数の投稿を宣伝するので、満遍なく宣伝できるように計算してください。

しばらく運用をしていると、他の投稿よりもいいねが多くつく投稿が出てきます。そのような反応が良い投稿が出てきたら、その投稿に充てる広告費を多めにしていきましょう。

また、掲載期間は1週間を目処に細かい期間で設定しましょう。特に初期は反応の良し悪しを見極めたいので、あまり期間を長くせずいろんなパターンで広告を出してデータを集めるイメージで運用します。

⑥「宣伝」をクリック

最後に宣伝ボタンを押して完了です。

「Facebookページを宣伝」する

①広告を出す

「広告を出す」を選びます。

②宣伝方法を選ぶ

「Facebookページを宣伝」を選びます。

②「クリエイティブ」を設定

フォーマットの形式は「シングル画像」を選びます。その他に「動画」「スライドショー」がありますがこれらはある程度Facebook広告に慣れてきて運用できるようになってからで大丈夫です。

「テキスト」には、このFacebookページがどんなページなのか、その概要を記載します。

「シングル画像」から手軽に初めてFB広告に慣れることが重要!

③「オーディエンス」を設定

この設定は「投稿を宣伝」と同じ設定にしましょう。

前述した「投稿を宣伝」と同じターゲット設定でOK

④「掲載期間と予算」を設定

まずは「この広告の掲載終了日を選択」に設定してくだい。こちらも大体1週間を目処に設定するとその後の計測がしやすくなります。

また、ページの宣伝では1日の予算が大きく表示されています。「投稿を宣伝」とのバランスをみて金額を設定してください。

また、こちらも期間は1週間程度を目処に設定して、都度、オーディエンスの設定を変えて色々なパターンでデータを取るというイメージで運用します。

「投稿を宣伝する」との予算をみながら金額を設定しよう。

⑤「広告を出す」をクリック

最後に「広告を出す」ボタンをクリックして終了です。

よくある質問

記事を転載するだけではダメですか?

記事を転載するだけではFB内だけで簡潔してしまうので望ましくありません。ブログやサイトのリンクを貼ることでFBからブログにアクセスしてもらうことができます。

広告費はどれくらいかければ良いですか?

予算はたくさんかけられれば、それに越したことはありませんが、湯水のごとく広告費を垂れ流すわけにはいかないと思いますので、まずは適切に効果が得られることを実感していただくと良いと思います。1日数百円の費用で適切な効果を見ることができるので、まずは小額から始めましょう。

もし広告費を大きく使える場合は、小額でテストをした後に効果が出ることがわかった状態で集中してお金を使うようにすると費用対効果が高くなります。

リンクを貼っても画像が出ません

一般的には記事に設定されている一番最初の画像が反映されるようになります。反映されない場合はもう一度、記事自体の設定を見直してください。

また、うまく反映されない場合は再読み込み(リロード)するとうまくできるようになります。

「いいね」が全く付きません

いいねがつかない理由は大きく2つあり、1つ目が「(適切に)リーチしていない」という原因があります。極端な例ですが、若い女性向けの投稿を年配の男性が見てもいいねを押すことはまずないでしょう。

このように、しっかりと届けたい人にターゲッティングができているかどうか、もう一度設定を見直しましょう。設定場所は「オーディエンス」です。

2つ目は「そもそもその投稿がよくない」という理由です。よくありがちなのは、企業視点で自分からしたら良いと思っていてもユーザーから見れば全く良いとは思われていない、ということが起きます。自分たちが良いと思っていたのにいいねがつかないという事実も、広告を出してみて得られた貴重なデータです。商品や投稿を見直すヒントとして前向きに改善していきましょう。